2020/6/22

五條市官製談合事件 業者2人の初公判/奈良

五條市の体育館の備品をめぐる官製談合事件で、業者側2人の初公判が22日開かれ、検察は体育館以外の備品でも談合が行われていたと指摘しました。

 

 

この事件では、五條市議会議員の牧野雅一被告(57)や市の元職員らが、官製談合防止法違反などの罪で逮捕・起訴されているほか、入札に参加した業者の役員なども談合の罪に問われています。

 

このうち、は業者側の中原徹被告(57)と紙谷昌厚被告(55)の初公判が、奈良地方裁判所で開かれ、いずれも起訴された内容を認めました。

 

 

このあとの冒頭陳述で検察は、「紙谷被告は消防備品関係の入札に参加し、牧野市議から指示された金額に従って入札していた」などと述べ、体育館以外の備品でも談合が行われていたと指摘しました。

 

 

また、牧野市議が業者に高値で落札させるなどして、不正な利益を中抜きすることを繰り返していたほか、市の元職員に対し別の業者についても、「『特定の県議会議員とつながりがあるため、そっちのルートで何とかしようと思っている』という趣旨の話をして、業者をもうけさせることで、選挙の際に味方に引き入れたい旨を話した」などと指摘しました。

 

検察は業者側の2人に懲役10か月を求刑し、弁護側は情状酌量を求めて裁判は結審しました。

 

NHK奈良

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20200622/2050004639.html

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