2020/6/23
葛城市 道の駅訴訟前市長らに賠償命じる
葛城市にある道の駅の建設をめぐり違法な支出で市に損害を与えたとして、市が、前の市長らに賠償するよう求めていた裁判で、奈良地方裁判所は市の訴えを全面的に認め、370万円を支払うよう命じる判決を言い渡しました。
葛城市は、平成28年に道路の改良工事の名目で支出された公金の一部について、実際には行われていない架空の工事への違法な支出であり市に損害を与えたとして、山下和弥前市長や生野吉秀元副市長らに対し、370万円余りを賠償するよう求めていました。
23日の判決で、奈良地方裁判所の島岡大雄裁判長は、違法な支出は道の駅の建設予定地にあった福祉施設の移転先で廃棄物が見つかり、その対応を協議する中で行われたものだとしたうえで、山下前市長や生野元副市長らの関与を認め370万円余りを支払うよう命じました。
この道の駅をめぐっては、ほかにも違法な支出があったなどとして、市は山下前市長らに対し、およそ3100万円の賠償を求める訴えを起こしています。
また、汚職事件にも発展し、生野元副市長が事後収賄などの罪に問われ、有罪判決を受けています。
判決について葛城市の阿古和彦市長は、「市の主張が認められたものと考えています。判決文の内容を確認後、弁護士に相談しながら適切に対応します」などとするコメントを出しました。一方、山下前市長の代理人を務める弁護士は「判決文が届いていないのでコメントできない」としています。
NHK奈良
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20200623/2050004640.html
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