2020/4/21

勝井太郎元宇陀市議会議員の発信(宇陀市の現状について)

 

勝井太郎元宇陀市議会議員発信(勝井太郎Facebookより)

 

 

なぜ、市長と議会はここまで対立してしまったの?結局どこが問題だったの?と聞かれることがありますので、市の公式ホームページに公開されている情報をもとに説明をしたいと思います。

 

 

住民投票において宿泊施設誘致が反対多数で事実上の否決を受けた後、ほんらいであれば正常化に向かうはずの市政運営がさらなる混乱に陥ったのは、市長にも議会にも落ち度があります。

 

 

特に美榛苑の指定管理者選定においてはどちらも理解しがたい対応をしています。

 

 

はじめに議会側の問題点を指摘します。
2019年3月議会において会議を開いて欲しいとお願いする市長の提案を無視して予備日を残したまま本会議を閉会しており、専決処分を行うきっかけを議会が作ってしまっています。

 

あの時に閉会せずに指定管理者選定委員会の結果を待ち、市長から提案を受ければ議会は賛否を示す必要がありました。日程がわかりながら閉会したのは市長を追い詰める意図しかなく、市民のほうを向いているとはいいがたい状況でした。

 

 

5月臨時会から9月定例会にかけて行われた専決処分審査特別委員会も委員構成が全員市長反対派で占められており、バランスを欠いています。

 

 

一方市長も指定管理者選定の手続きには明らかな落ち度がありました。

 

 わざわざ、指定管理者選定要項を以前よりも厳しくしてしまい、その結果今までならば、選定されていたはずの企業が指定管理者選定委員会で失格とされています。その後自ら定めたルールを自らおかしいと言って無視し専決処分したのですから、仮に法的に問題がなかったとしても批判は免れません。

 

 

また撤退した休暇村サービスは2018年度だけで3か所の公営宿泊施の運営から中途撤退しており経営不振が明らかになっています。この3か所の宿泊施設は一様に次の指定管理者探しに苦労しています。宇陀市の場合わざわざ条件を厳しくして間口を狭くしたのですから理解に苦しみます。

 

 

これは結果論ですが、休暇村そのものへの信頼が大きく落ちている中で誘致計画が止まったのは今となってはよかったのかもしれません。

 

 

結局、市長と議会の板挟みになってしまった市の幹部職員にしわ寄せが行き、市役所そのもののパフォーマンスが落ちてしまっているのではないでしょうか。

 

 

議会は最悪のタイミングで予算を否決し、市長を不信任してしまいましたし、市長もコロナウイルス対策の先頭に立てているのか、見えにくくなっています。

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